触媒学会 固体酸触媒の原理と応用研究会

 固体酸触媒は石油精製や有機合成に広く応用され,環境・エネルギー問題に関連する(1) 重質炭化水素の分解,(2) バイオマス原料の化学転換,(3) 有機合成用均一系酸触媒の代替,の3分野でさらなる応用が求められています.ゼオライト,メソポーラス物質,ヘテロポリ酸,硫酸化ジルコニア,硫酸化ナノグラフェンなど新しい固体酸触媒の発見も盛んです.固体酸の触媒作用は触媒化学の基本原理の一つであるにも関わらず,活性や選択性を支配する要因は明確でないことが多く,固体酸触媒の探索と適用は合理的に行われているとは言えません.規則性多孔体,バイオマス触媒など個々の材料や応用にまたがる広い分野を貫く新しい学理の確立が求められていると考えられます.

 そこで,固体酸触媒の理論・キャラクタリゼーション・応用などに関してリードしてきた日本の触媒化学者が,固体酸触媒の原理と応用に関する研究成果の集約をはかるべきと考え,固体酸触媒に関わる研究者が一堂に会し,新しい材料・解析技術・応用に関する情報を交換し,議論する場を設けることを目的とし,固体酸触媒の原理と応用に関する研究会を組織しました.


2013年度の活動

第2回固体酸触媒の原理と応用に関する小討論会
「固体酸性質の正しい測定法とは」

またしても答を出すのが難しそうなこの問題について,講師が題材や考え方を提供し,語り合いました.日本ベル株式会社のご協力で,同社が市販を計画中のアンモニアIRMS-TPD自動測定装置を見学しました.

主催 一般社団法人触媒学会固体酸触媒の原理と応用研究会
日時 2013年3月24日(日) 午後 (その後に懇親および討論の延長会)
[第111回触媒討論会(吹田,関西大学)の前日]

会場 日本ベル株式会社本社 会議室
大阪府豊中市原田中1-9-1, 阪急宝塚本線曽根駅から徒歩15分 [アクセス]

プログラム
14:30-14:35開会挨拶,趣旨説明
14:35-15:10野村淳子(東京工業大学)
15:10-15:45片田直伸(鳥取大学)
15:45-15:55休憩
15:55-16:30仲井和之(日本ベル)
16:30-16:45総括討論
16:45-17:15装置の見学
17:15-18:00移動
18:00-懇親および討論の延長会

参加費 無料
触媒学会の経営合理化の趣旨を踏まえ,本研究会は当面,予算ゼロ,講演謝礼も無しで運営することにしています.このような条件でお引き受けくださった講師の皆さんに深く感謝いたします.
懇親および討論の延長会参加費 \5,000

参加者
定員に達したため,一部の方には参加をお断りしました.申し訳ありませんでした.次の機会によろしくお願いします.

連絡先
〒680-8552 鳥取市湖山町南4-101
鳥取大学大学院工学研究科化学・生物応用工学専攻
片田直伸
Phone / Fax 0857-31-5684
E-mail: katada**chem.tottori-u.ac.jp ("**"を"@"に変えて送信してください)

2012年度の活動

第110回触媒討論会(福岡) 固体酸触媒セッション開催 一般講演17件

 本年度も熱気ある討論を行った.会場は常に満員であった.

第1回固体酸触媒の原理と応用に関する小討論会
「ゼオライトと他の固体酸はどう違うのか」

答を出すのが難しそうなこの問題について,講師が題材や考え方を提供し語り合いました.

主催 一般社団法人触媒学会固体酸触媒の原理と応用研究会
共催 一般社団法人触媒学会規則性多孔体研究会
協賛 公益社団法人石油学会,ゼオライト学会,公益社団法人日本化学会

日時 2012年3月27日(火) 15:30~18:10 (その後に懇親および討論の延長会)
[第109回触媒討論会(東京,東京工業大大岡山キャンパス)の前日]

会場 東京大学生産技術研究所 D棟6F大セミナー室3 (Dw601)
キャンパスマップと会場の案内
東京都目黒区駒場, 京王井の頭線駒場東大前または池ノ上から徒歩10分 [アクセス]

プログラム
15:30開会挨拶,趣旨説明
15:35-15:55松橋博美(北海道教育大学)
15:55-16:15窪田好浩(横浜国立大学)
16:15-16:35野村淳子(東京工業大学)
休憩
16:50-17:10小倉 賢(東京大学)
17:10-17:30片田直伸(鳥取大学)
17:30-17:50宍戸哲也(京都大学)
17:50-18:10総括討論
18:30頃-懇親および討論の延長会(C棟2Fラウンジにて)

参加費 無料
懇親および討論の延長会参加費\3,000

触媒学会の経営合理化の趣旨を踏まえ,本研究会は当面,予算ゼロ,講演謝礼も無しで運営することにしています.このような条件でお引き受けくださった講師の皆さんに深く感謝いたします.

参加者 95名
懇親会参加者 35名

 想定をはるかに越える多くの方にご参加いただきました.予約の段階で定員に達したため,一部の方には参加をお断りしました.申し訳ありませんでした.次の機会によろしくお願いします.

連絡先
〒680-8552 鳥取市湖山町南4-101
鳥取大学大学院工学研究科化学・生物応用工学専攻
片田直伸
Phone / Fax 0857-31-5684
E-mail: katada**chem.tottori-u.ac.jp ("**"を"@"に変えて送信してください)

2011年度の活動

第108回触媒討論会(北見) 固体酸触媒セッション開催 一般講演26件

 本年度も熱気ある討論を行った.発表された触媒はやはり複合酸化物・カーボン・ゼオライト・ヘテロポリ酸など多岐に渡り,これらを固体酸触媒の観点から横断的に議論できた.酸性質の解析など,原点に返る研究が増えたように感じられた.また特段の勧誘をしていないにも関わらず発表件数が急増したことは,本分野への関心の高さを示していると思われる.


2010年度の活動

第106回触媒討論会(甲府) 固体酸触媒セッション開催 一般講演15件

 特に勧誘はしなかったが,多くの講演が集まり,熱気ある討論を行った.発表された触媒は均一系・不均一系,また酸化物・塩化物・カーボン・ゼオライトにまたがり,有機合成的な触媒反応,炭化水素の転換反応,キャラクタリゼーション,量子化学計算など多岐に渡る課題を固体酸の触媒作用を軸に議論できた.本分野の研究会活動の必要性は示されたと考えられる.


世話人(勤務先)
松橋博美(北海道教育大)
奥村 和(鳥取大)
小倉 賢(東京大)
片田直伸(鳥取大)
神谷裕一(北海道大)
佐藤智司(千葉大)
佐野庸治(広島大)
宍戸哲也(京都大)
野村淳子(東京工業大)
松下康一(JX日鉱日石エネルギー)
松方正彦(早稲田大)

世話人代表 松橋博美
〒040-8567 函館市八幡町1-2
北海道教育大学函館校
Phone 0138-44-4325, Fax 0138-44-4325
E-mail: matsuhas**hak.hokkyodai.ac.jp ("**"を"@"に変えて送信してください)

事務的な連絡はこちらへ
片田直伸
〒680-8552 鳥取市湖山町南4-101
鳥取大学大学院工学研究科化学・生物応用工学専攻
Phone / Fax 0857-31-5684
E-mail: katada**chem.tottori-u.ac.jp ("**"を"@"に変えて送信してください)

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