第40回 触媒研究懇談会

主 催 触媒学会関西地区
共 催 触媒学会関西地区 日本化学会近畿支部 近畿化学協会触媒・表面部会 
有機合成化学協会関西地区 化学工学協会関西支部



 毎年恒例の触媒研究懇談会のご案内を申し上げます。本会の第一目的は触媒研究者間の交流にあります。その趣旨を踏まえ、風光明媚な地において、時間に充分余裕のある講演会を行って参りました。本年度は第40回目に当たることから、関西地区の最南端である沖縄で初めて、本会を開催することにいたしました。遠方でご不便な方もおられると存じますが、それを補って余りある講演をそろえられたと自負しております。是非多くの方々にご参加いただき、有意義な懇談をご堪能いただきたいと存じます。なお、開催地へのアクセスの特殊性を考慮して、今年度は参加費の支払い形態を変更いたしましたのでご留意下さい。


日 時 平成14年7月1日(月)〜3日(水)

会  場  エッカホテル沖縄  (〒900-0005那覇市天久1068-9 電話098-867-5111)



月 日
午      前
午       後

7月1日(月)

テーマ(1) テーマ(2) 特別講演
懇親会
7月2日(火)
テーマ(3) テーマ(4)
グループ討論
夕食会
7月3日(水)
テーマ(5)



プログラム
 

【第1日(7月1日:月)】

1.「酸化雰囲気における貴金属触媒の触媒作用:坦体と助触媒の効果」(15:00〜16:15)

名古屋大学大学院工学研究科教授 服部 忠氏

 貴金属触媒に対する担体や助触媒の効果は、主に還元雰囲気下の反応に関して研究され、多くの知見を積み重ねてきた。しかし、環境保全を目的とした場合には酸化雰囲気で使用されることが多く、これらの知見がそのまま適用できるとは限らない。本講演では、種々の貴金属触媒/反応系について、担体・助触媒の電子吸引性/供与性が貴金属の酸化状態を制御し、その酸化状態が触媒活性を制御するという2つの概念で統一的に理解できることを示す



2.「松下電器における環境の取り組み」(16:15〜17:05)

松下電器産業(株)生活環境システム開発センター創エネルギー開発室 小野之良氏

 松下電器は環境展示会を通じて松下電器の環境ビジョン、環境取り組みを社外に発信してきており昨年はグリーンプラン2010を公表し松下が目指す具体的ターゲットを示している。ここではそれらの活動の概要と、その機軸となるLCAに対する具体的な取り組み内容を紹介する。LCAとは言うまでもなく地球温暖化への影響度合いの尺度であるが、それを用いて全社として取り組んでいる製品アセスメントの事例などについても紹介する。




特別講演 「沖縄の資源環境と技術開発」(17:05〜18:20)

琉球大学地域共同研究センター 科学技術コーディネーター 照屋輝一氏

 沖縄の地域特性として、地理的位置、広大な海域、亜熱帯性気候、独特の自然的環境と歴史的風土に根ざした伝統資源を強調することができる。その特性を背景に、〈豊かな太陽エネルギー〉、〈多彩な生物資源〉、〈魅力を秘めた海洋資源〉、〈多様な伝統資源〉、〈熱帯・亜熱帯地域との近接〉を(工業)資源とする展開の切り口を示唆し、種々の特徴的な技術開発が展開されており、沖縄の地域特性と技術開発について紹介する。




【第2日(7月2日:火)】

3.「自動車触媒用高酸素貯蔵材料−構造と機能」(9:00〜9:50)

(株)豊田中央研究所材料分野総括室特命主査 杉浦正洽氏

 自動車触媒は貴金属、担体と酸素貯蔵材料が構成材料として使われる。貴金属は排ガス中の酸素が過剰でも不足でもない中和的雰囲気のところで、ほぼ100%の活性が現れるから、自動車触媒は、酸素が過剰な時に酸素を取る、酸素が足りない時に酸素を出すことが必要である。雰囲気中の酸素を出したり、取ったりする材料が酸素貯蔵材料である。ここでは、酸素貯蔵材料の構造と機能について、当所における最近までの研究例を紹介する



4.「メンブレンリアクターを用いた水素の製造技術」(9:50〜10:40)

(財)地球環境産業技術研究機構 松村安行氏

 近年、水素分離膜と触媒を組み合わせたメンブレンリアクターによる水素の製造技術が注目されており、実際、水素分離膜を組み込んだメタンの低温水蒸気改質プロセスが発表されている。本講演では、これらのプロセスを概観すると共に、RITEによって提案された二酸化炭素分離をメンブレンリアクターと組み合わせる新しい水素の製造方法について述べる予定である。


グループ討論

【第3日(7月3日:水)】

5.「酸化チタン光触媒材料の実用化の現状と今後への課題」(9:00〜9:50)

大阪府立大学大学院工学研究科 安保正一氏


 最近各種の応用実用化が見られる酸化チタン光触媒の研究の現状と今後への展望に関し、(1)酸化チタン光触媒の作用原理、(2)実用化の現状と課題、(3)高機能化と可視光化を目指した研究への推移、(4)イオン注入による酸化チタン光触媒の可視光化、(5)マグネトロンスパッター法による可視光応答型酸化チタン薄膜光触媒の開発、(6)今後への展望などを中心として解説する。


参加費 一般 20,000円(交通費・宿泊代別)

 *交通費・宿泊代(2泊)約40,000円はご案内いたします旅行社へ直接お支払い下さい。

申込方法

 6月5日(火)までに下記申込書にご記入の上、参加費(現金書留又は銀行振込〈あさひ銀行梅田支店・普通預金No.1175275触媒学会関西地区名義を利用〉)を添えてお申し込みください。


申 込 先 〒550-0004大阪市西区靫本町1−8−4 大阪科学技術センター6階
      触 媒 学 会 関 西 地 区
      電話06−6441−5531 FAX:06−6443−6685


第40回触媒研究懇談会 参加申込書 (2002/7/1〜7/3 エッカホテル沖縄)

氏       名

会 員 資 格

勤  務  先

部  課  名

連  絡  先




                   TEL                  FAX
送 金 内 容
              円      月   日送金 ・  ( )銀行送金 ( )現金書留