千葉地区触媒講演会



主 催:触媒学会関東地区
日 時:2005年6月20日(月)14時から(終了後懇親会:千葉大学職員食堂2階ホール)
場 所:千葉大学大学院自然科学研究科1号館1階大会議室(千葉市稲毛区弥生町1-33)
    JR西千葉駅下車 千葉大南門経由で徒歩8分,または京成千葉線みどり台駅下車 正門経由で徒歩9分です。
参加費:講演会は無料,懇親会3000円(当日申し受けます)
参加申込:「千葉地区触媒講演会」と表記し,氏名,勤務先,連絡先,懇親会参加の有無を明記し,6月13日(月)までに下記連絡先へお申込み下さい.
http://pulsar.tc.chiba-u.jp/ac3home/catchiba2005.htmlもご参照下さい)
<連絡先>
〒263-8522千葉市稲毛区弥生町1-33
千葉大学工学部共生応用化学科(廃棄物管理施設担当)
町田基 TEL/FAX: 043-290-3129(直通), E-mail: machida@faculty.chiba-u.jp

プログラム

1. 「有機発光材料−蛍光・リン光材料の合成から物性まで−」
    (千葉大学大学院自然科学研究科)唐津 孝
有機エレクトロルミネセンス(EL)などに有用な有機発光材料に、非常に高い関心が集まっている。そこで蛍光発光型材料として有用なアントラセン誘導体や特に高いEL効率を示すことから活発に研究されているリン光発光型イリジウム錯体について、分子設計、合成からフォトルミネッセンス特性やエレクトロルミネセンス特性について、演者らの研究と関連する研究を交えて平易に紹介する。
2. 「有機合成における固体塩基触媒の利用」
    (北海道大学名誉教授)服部 英
実験室的にも、工業的にも苛性ソーダやアミン等の均一塩基触媒を用いる有機合成は数多く存在する。固体酸触媒に比べ研究の対象となることが少なかった固体塩基触媒も、近年は実用プラントに用いられる例が増加してきた。本講演では、固体塩基触媒研究の経緯;塩基点の発現、キャラクタリゼーション、基礎反応に対する触媒作用、有機合成への応用、工業プロセスの例について、主に講演者の研究を中心に述べる。
3. 「Pd/Cを触媒とする鈴木-宮浦反応及びIr触媒による芳香族C-H活性化反応を利用したアリールホウ素化合物の合成法」
    (広栄化学工業(株) 研究所 千葉研究室)西田まゆみ
鈴木−宮浦カップリングは、医農薬、またはEL材料などの機能性物質に含有されるビアリール骨格の有力な合成手段である。最近では、不均一系触媒を用いたカップリングや、ハロゲン化物を利用しないボラン化合物の合成法が注目を集めている。本講習では酸化状態の異なるパラジウム炭素とホスフィンリガンドが鈴木−宮浦カップリングに及ぼす影響、並びにIr触媒による芳香族C-H活性化反応を利用したアリールホウ素化合物の合成法を紹介する。