高難度選択酸化反応研究会

 

研究会の目的

 高難度をキーワードに、接触的選択酸化に関する情報を集約し、発信することを目的

にしています。選択酸化は次世代化学プロセスとして期待される反応であり、均一・不

均一系を問わず基礎・応用研究が活発に進められている分野です。また、環境問題を解

決する上で酸化技術の発展は大変重要であると考えています。

本研究会は、期待値は大きいものの難度が高いが上に達成することができずに残さ

れている高難度選択酸化反応の展開に向けた概念、理論、技術構築を講演会、研究発

表会を通した活発な議論で進め、同時に選択酸化全般の進歩に寄与したいと考えてい

ます。酸素のかかわる触媒化学の発展を多面的に幅広く図る活動も進め、環境問題を

解決する上での酸化技術の展開に対しても力を注いでいます。本研究会は接触酸化、

液相酸化だけではなく、光酸化,電極酸化、あるいは反応工学的酸化システムも対象

としています(文責:山中一郎(世話人代表)03-5734-2144, yamanaka@apc.titechi.ac.jp.

 

23年度活動

[1] 第108回触媒討論会A研究発表会・選択酸化セッション参加

特別講演1件,依頼講演1件、一般公演13件.

[2] 平成23年度 高難度選択酸化反応研究会シンポジウム開催予定

主 催 触媒学会 高難度選択酸化反応研究会

日 時 平成24128日(土)開催予定

詳細が決まり次第、お知らせします。

 

 

22年度活動

[1] 第106回触媒討論会A研究発表会・選択酸化セッション参加

特別講演1件,一般公演 9件.

[2] 平成22年度 高難度選択酸化反応研究会シンポジウム

主 催 触媒学会 高難度選択酸化反応研究会

日 時 平成23129日(土)13:30-17:30

場 所 東京工業大学 百年記念館フェライトホール(東京都目黒区大岡山2-12-1)

参加費 触媒学会会員2000円,学生無料

プログラム

1. 酸化剤に分子状酸素を用いるプロピレンおよびグリセロールの選択酸化反応

(産総研環境化学)○三村直樹・宋朝霞・伊達正和・秋田知樹・S.T.Oyama・藤谷忠博

2. Ti含有ゼオライトおよびメソポーラスシリカ触媒によるグリセリンの選択酸化反応

 (東工大資源)○横井俊之・田村直也・辰巳敬

3. 結晶性Mo3VOx触媒による炭化水素選択酸化反応

(北大触媒セ)○村山徹・中谷浩介・紺谷岳史・上田渉

4. 錯体内包ゼオライト触媒を用いたベンゼンの液相酸化反応によるフェノール合成と

 その触媒構造解析

(神戸大院工)○井上賀貴・池田光一・市橋祐一・西山覚

5. 白金およびパラジウム触媒を用いる過酸化水素酸化反応

(産総研環境化学)○今喜裕・佐藤一彦

6. 担持水酸化ルテニウム触媒を用いたアルコール、アンモニアからの

 酸化的ニトリル合成

(東京大院工)○大石高路・山口和也・水野哲孝

7. 熱活性化コバルト−フェナントロリン担持炭素触媒による部分酸化反応

(東京工大院工)○越智紀明・岩崎達也・山中一郎

シンポジウム感想

有料参加者42名、学生15名.

若手研究者、助教、博士課程学生に講演をお願いしました。質疑応答で

は酸化反応に関する建設的な意見交換が活発に行われました。また、多くの方が懇親会にも参

加され、さらに有意義な時間を過ごすことができました。

 

21年度活動

[1] 第104回触媒討論会A研究発表会・選択酸化セッション参加

特別講演1件,一般公演 11件.

[2] 平成21年度 高難度選択酸化反応研究会シンポジウム

主 催 触媒学会 高難度選択酸化反応研究会

共 催 グリーンケミストリー研究会

日 時 平成22123日(土)13:30-17:30

場 所 東京工業大学 百年記念館フェライトホール(東京都目黒区大岡山2-12-1)

参加費 触媒学会会員2000円,学生無料

プログラム

1. 希土類酸化物の酸化を利用した炭化水素の酸化的改質反応の常温駆動

 (大分大学)永岡勝俊

2. 金クラスター触媒によるプロピレンのエポキシ化(首都大東京)春田正毅

3. ゼオライト触媒を用いたH2O2酸化の進展(東工大資源)辰巳 敬

(休憩)

4. 結晶構造場におけるアルカンの酸化的活性化(北大触セ)上田 渉

5. ポリオキソメタレートを基盤とした高難度選択酸化反応の開発(東大院工)水野哲孝

懇談の会:シンポジウム終了後,18:00から百年記念館4F角笛.

会費3.000円 

シンポジウム感想

有料参加者27名、学生32名.

高難度選択酸化反応にかかわる指導的立場におられる先生方を中心に講演をお願いしまし

た。参加していただいた企業の研究者の方から、適切かつ根幹的な内容にかかわる質問があり、

大変興味深い議論ができました。多くの方が懇親会にも参加され、さらに有意義な時間を過ご

すことができました。

 

 

世話人代表 

山中一郎(東工大理工学研究科)

152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1-S1-16 

東京工業大学大学院理工学研究科応用化学専攻 

Tel.&Fax: 03-5734-2144, E-mail: yamanaka@apc.titechi.ac.jp

 

世話人 

後口 隆(宇部興産)、池谷秀明(エヌ・イーケムキャット)、乾貫一郎(チッソ石油化学)、

牛窪 孝(三菱化学)、内田 博(昭和電工)、上田 渉(北大)、海老谷幸喜(北陸先端)、

角田範義(豊橋技大)、小林哲彦(産総研)、薩摩 篤(名大工)、佐藤一彦(産総研)、

宍戸哲也(京大工)、高橋 典(日本触媒)、滝田裕作(大分大工)、辰巳 敬(東工大)、

田中庸裕(京大工)、西村 徹(三井化学)、藤川伸夫(出光興産)、藤森祐治(三菱レーヨン)、

三宅孝典(関西大)、水野哲孝(東大工)、森 嘉彦(東ソー)、山中一郎(東工大工)、

鹿野博嗣(住友化学)、鈴木 賢(旭化成).