第 46回 触 媒 研 究 懇 談 会

主催  触媒学会西日本地区
協賛  日本化学会近畿支部、近畿化学協会触媒・表面部会

 触媒学会西日本地区恒例の触媒研究懇談会を下記の要領で開催いたします。
 今回は、バイオマス、エネルギー関連技術、さらには企業における触媒開発や化学工学の立場から触媒に対するホットな話題をお願いしております。また、ベートーベン『第九』合唱の初演の地とも言われる徳島・鳴門における実際の背景についての興味深いご講演も企画しました。
 昨年邦画として公開された『眉山(びざん)』(さだまさし原作、松嶋菜々子主演)の山頂に位置し、徳島市内から和歌山まで一望できる会場にて、最先端の知識の拡充とともに、心身のリフレッシュのため、皆様お誘いあわせのうえ、ぜひとも参加いただきますようお願い申し上げます。


日  時  平成20年7月31日(木)〜 8月2日(土)
会  場  かんぽの宿 徳島
(〒770-8071 徳島県徳島市八万町中津山3-70 TEL 088-625-1255)

 【集合場所・時間】

  13:45までに会場に集合願います。
 【交通案内】
   (徳島駅から)
   ・徳島駅よりタクシーで15分(料金2,000円程度)
   ・徳島駅から眉山(びざん)ロープウェイ乗場まで徒歩約10分、ロープウェイ乗車、ロープウェイ山頂駅下車徒歩約15分
  (高速道路から)
   ・徳島自動車道徳島インターから11号線を徳島市内へ約30分
   ・神戸淡路鳴門自動車鳴門インターから11号線を徳島市内へ約50分

<プログラム>

月 日 午  前 午  後
7月31日(木) テーマ(1)・テーマ(2) 懇親会
8月1日(金) テーマ(3)・テーマ(4) グループ討論 夕食会
8月2日(土) テーマ(5)・テーマ(6)

*7月31日(木)*

1.「熱化学反応を利用したバイオマスからの液体燃料製造」(14:00〜15:30)
    独立行政法人産業技術総合研究所バイオマス研究センター 主任研究員 小木 知子 氏
 温室効果ガス排出削減、原油高騰に対する石油代替燃料開発の機運の中で、唯一の再生可能資源であり、カーボンニュートラルであるバイオマスエネルギー導入が推進されている。その動きの中で、バイオマスから得られる輸送用液体燃料(バイオ液体燃料)は、2010年度までに50万kL(原油換算)導入が提示されている。バイオ液体燃料については、当面はバイオエタノールが主となるものの、バイオマスのガス化-触媒液化により製造されるDMEやFT軽油(BTL)なども、今後極めて有望とされ、2020年以降の導入、実用化を目標に研究開発が行われている。本講演では、バイオマスのガス化と、それに続くメタノール、DME,FT軽油などの液体燃料製造について紹介するともに、当研究所が行っているガス化-液体燃料製造の研究〔主としてガス化〕について紹介させていただく。

2.「クリーン燃料と超深度脱硫触媒:触媒化学的視点」(15:30〜17:00)
                        島根大学総合理工学部物質科学科 教授 岡本 康昭 氏
 水素化脱硫触媒は、クリーン燃料の供給による環境保全に欠かせない。軽油およびガソリンの超深度脱硫における課題を述べ、水素化脱硫触媒の高活性化とキャラクタリゼーションに関する我々の触媒化学的取り組みを紹介する。さらに、水素化脱硫触媒機能の発現について最近の研究についても触れたい。

*8月1日(金)*

3.「旭化成における触媒プロセス開発」(9:00〜10:30)
                 旭化成ケミカルズ株式会社モノマー・触媒研究所 所長 石田  浩 氏
 旭化成において近年工業化された幾つかの触媒プロセスの触媒とプロセスの特徴について解説する。併せて開発コンセプト、開発苦労話についてもお話する。具体的にはシクロヘキセンを経由するシクロヘキサノール製造法、C4、C5ラフィネートからプロピレンやBTXを作るアルファ、オメガプロセス、メタクロレインから1段でMMAを作る直メタ法MMAプロセス等についてお話する。

4.「板東俘虜収容所におけるドイツ兵の音楽生活−『第九』日本初演の背景について−」(10:30〜12:00)
                         鳴門教育大学芸術系コース(音楽)教授 頃安 利秀 氏
 今から90年前の1918年に鳴門市板東の地で日本における最初の『第九』演奏会が行われた。当時そこには第1次世界大戦における中国・青島での戦争で捕まったドイツ兵俘虜の収容所があり、最も多い時には1000人以上ものドイツ兵が収容されていた。しかしその収容所には自由があり音楽があり、彼らは可能な限り自国と同じような生活を送ることができた。そんな中で日本初演となる『第九』演奏会が行われた。

*8月2日(土)*

5.「反応器として見た固体高分子形水素燃料電池」(9:00〜10:30)
                    京都大学大学院工学研究科化学工学専攻 准教授 河瀬 元明 氏
 固体高分子形燃料電池(PEFC)では電解質膜(PEM)の湿潤状態が性能に大きく影響する。PEFCは発電効率30〜50%で運転され残りのエネルギーは熱となる。ところがセル内の水分輸送やエネルギー輸送(伝熱)については驚くほどわかっていない。実際に電気化学反応が起こっている触媒層とプロトン伝導が起こっているPEMでの温度や水の状態を知るために、反応工学的にアプローチしている研究について紹介する。

6.「流動層を用いる触媒反応」(10:30〜12:00)
                          鹿児島大学工学部応用化学工学科 准教授 筒井 俊雄 氏
 流動層はこれまでその特徴を利用して、連続再生が必要な触媒反応系や強度の発熱反応系などに用いられてきた。一方、流動層は現象の複雑さ、流動状態の変化による反応性への影響が大きいことから、開発の難しい反応器とも言われる。本講演では、触媒粒子としての反応性と物質移動や気固接触状態との協同作用の場として流動層反応をとらえ、接触効率や選択性など反応プロセス性能を支配するパラメータ間の関係と、望ましいデザインの考え方を概説する。さらに、新たな触媒反応手法に適用可能な流動層反応器の機能化について述べる。

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参加費  45,000円(受講料・宿泊費・消費税を含む)
申込方法  6月27日(金)までに下記申込書に必要事項を明記の上、お申込下さい。
 参加 費は現金書留または銀行振込〈りそな銀行御堂筋支店・普通預金    No.0186089 触媒学会西日本地区〉にてお願い致します。
申込先  〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4(大阪科学技術センター6階)
 触媒学会西日本地区
 TEL.06-6441-5531 FAX.06-6443-6685 E-mail:catal@kinka.or.jp

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第46回触媒研究懇談会 参加申込書
(2008/7/31〜8/2 かんぽの宿 徳島) 

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